文系出身者の建築構造計算 GenS Weblog

建築構造計算に関する情報 と 文系出身のGenSが極めて私見を綴ったWeblogです。たまに趣味ネタも書いてます。


久しぶりにセミナー受講します

そういえば,私はこの五年弱の間に業界関係者が集う講習会とかセミナーにはほとんど参加したことがありません。
会社勤めしてた頃は,会社経費で色々な講習会の類に参加させていただきましたし,自身が講師を務める勉強会やセミナーを沢山行いました。今思えば随分恵まれた環境で働かせていただいていたと思います。

4月を過ぎて仕事も落ち着いてきたといいますか,ハッキリ言って少々暇にしてしまう状況も出てきました。
そんな折り,ユニオンさんのHPに免震構造に関するセミナー(5月12日)の案内を見つけて思わず申し込んでしまいました。

開催場所は免震の講習会に相応しく中ノ島の中央公会堂です。免震レトロフィットによる耐震改修がなされた歴史ある建築物です。私は25年以上も大阪市民でしたけど,中に入るのは今回が初めてです。

主催及び講師の先生は,先生が独立なさる前からお名前は存じ上げている方ですし,免震告示2009号(いわゆる免震建物の限界耐力計算=等価線形解析)の解説本も執筆されていましたので,当時一生懸命勉強させていただきました。もちろん向こうは私のことなど知る由もありませんが・・・。

ハッキリ言ってしまうと,今回の講習会の内容にはあまり興味がなくて,懐かしい方々との出会いや,講師の方にご挨拶できれば嬉しいなぁなんていう不純な動機が強いかもしれません。

私が今日あるのは,営業時代に多くの構造技術者と出会い,仕事を通じて触れ合った経験があればこそと実感していますので,原点に帰るといいますか,自ら出会いを求めて動くことが大切だと再認識したからです。

もちろん講習は一生懸命聞かせていただき,不明な点は質問もさせていただき,身のある時間となるよう努力することは当然のことです。

願わくば,講習終了後に懇親会でもあれば嬉しく思いますね。あの頃は,会社近くの居酒屋で,メモがなければ箸袋を開いた裏に数式や解析のイメージを殴り書き,帰りの電車がなくなるまで構造談義に花を咲かせたものです。

「私の人生の中で,あれほど楽しい時間はなかった」ように思います。

そこで悩んでた問題解決のヒントを得たり,計算式の導入に成功したことも何度もあります。だから,業界関係者と呑むと延々と「構造」の話しになります(私が引きずり込みます)。

つい先日も地元奈良の建築士の方々とご一緒する機会がありまして,そこでも構造の質問をしたり自論を話すと,「変な人やなぁ,もう建築士資格とって構造屋になったら?」って言われました(苦笑)。
初対面の方は,私が「文系出身です」って話すと必ず笑っていただけます。今や私の掴みのネタみたいなもんです(笑)。

やっぱり私は,構造技術者の方々と同業を目指すのではなく,すべての構造技術者が私のお客様になり得る立場に居ようと思います。

マネージャを目指す気持ちは毛頭ありません。幾つになってもフットワーク軽く現場で汗を流していたいです。

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