文系出身者の建築構造計算 GenS Weblog

建築構造計算に関する情報 と 文系出身のGenSが極めて私見を綴ったWeblogです。たまに趣味ネタも書いてます。


継続は力なり

中坊だった私に「続けることは力である」と,松浦功校長先生は教えてくださった。絵が苦手な画家と算数嫌いの数学者という友人の例え話しと共に…。

算数・物理コンプレックスだから文系に進学したし,大学でコンピュータに興味を持ったからカタカナ社名のソフト会社に入社した。

そんな私が数学と物理学を元にした工学系の仕事をしている不思議。

根性入れて歯を食いしばって労力かけて続けたから?

それは違う。

「継続は力なり」という言葉は,続けることで力を得るという意味なんだろう。

長く続けた先にしか辿り着けない場所がある。
長く続けた先にしか見ることのできない景色がある。

「覚悟を決めて強い意思を持って」続けるのではなく,心が一点を見つめて静かに定まるように,意識せずとも自然と一つのことに集中できる状態。それが長く続けるための秘訣だろうと思う。

続けることに多大な労力を要するのであれば,やがて日々生きることにも疲弊し,やがては続かなくなる。それでは労力を浪費するだけで力を得ることはない。

無理も背伸びもせず,何処にも無駄な力のない状態。心に表も裏もなく闇も矛盾も抱えない。そしてそれを楽しいと思えるなら,苦労を苦労とも思わないし自然と長く続く。

そういうものに巡り会えれば,人にとってこれほどの幸せはない。

私は今に至る道の途中で,覚悟を決めることも,葛藤の末の決断も,何かを選択することもなかった。

ただ,人生の岐路というべき出来事に遭遇すると,不思議とありがたいことに人との奇跡的な出会いがあり,そんな人々に導かれて今に至る。

途中で投げ出したり,心変わりすれば,続けた先にしか辿り着けない場所も景色も知りえない。それまでの苦労が報われない。

あの言葉はきっと,無理して頑張ってするんじゃなく,ありのままそのままの自分が自然と続けられる何かを見つけなさい。そんなものに出会えたなら大事にしなさい。そう言ってるように思える。

無理せずに自然と続くことをしなさい。それが自分に合った生き方なんだよ。それを続けたら必ず力になるんだよ。そう思えてならない。

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