文系出身者の建築構造計算 GenS Weblog

一般の部の結果は，二連覇した天理教愛町分教会吹奏楽団（通称：アイマチ）が特別演奏でしたので，グランプリ＆内閣総理大臣賞は創価ルネサンスバンガード（通称；ルネバン）が受賞しました。

やはり日本を代表するこの二つのCorpsは別格でしたね。生で観るのは実に五年ぶりでした。この二強の時代はこれからも続くんでしょうね。

それにしても宗教団体の代理戦争とも言える両者のライバル意識にはいつも凄いものを感じます。

ルネバンのブラスはYAMAHAと共同開発したルネバンモデルです。外が銀メッキでベルの内側を金メッキしたマーチング専用ブラスで統一されています。

これに対しアイマチは，テイラーのトランペットやカンスタルのユーフォニウムなど，すべて世界の逸品揃いです。しかも外が金メッキでベルの内側が銀メッキという特注品で，色合いがルネバンのまったく逆なんです。

「どんだけ金かかってんねん？」って思います。衣装も毎年テーマに応じて変わりますしね。普通の社会人団体じゃこうは行きませんもの。

さて，娘らの高等学校の部の結果は，予想通り地元奈良の天理教校学園マーチングバンドViolet Impulseの圧勝でした。グランプリ＆文部科学大臣賞を受賞しました。

審査結果を待つ必要はありませんでしたね。
沸き起こる拍手と観客を飲み込み一つにする様を見れば，この日のスーパーアリーナの主はアイマチでもルネバンでもなく，間違いなくViolet Impulseでした。
純粋にコンテの面白さや動きの精度，何より観客を引き込む魅力溢れるSHOWを観せてくれたのは，やっぱりViolet Impulseだったでしょう。

子供は毎年代わるのにTopCorpsであり続けられるのは，やはり優れた指導者によるものだと痛感します。入部者の八割が初心者だというんですから。

マーチングにはスーパースターは要りません。優れた指導者から正しく指導を受ければ，誰にでも出来るというのが親としての私にとってマーチングの一番の魅力です。

自分の役割を理解し，個人個人がその小さな責任を果たすことで，素晴らしいSHOWが出来上がる。
だからこそ，学校教育にうってつけだと思うんです。

毎朝5時に起きて眠い目を擦りながら朝練に行く娘は辛そうですが，今のところ彼女も好きでやれているようなので，私は卒業まで続けられるように影ながら応援し祈るのみです。

やり遂げれば，きっと自信になるでしょうし，仲間との最高の思い出でなるはずです。

私のマーチング熱は一生冷めることはないかもしれませんね（笑）。