文系出身者の建築構造計算 GenS Weblog

建築構造計算に関する情報 と 文系出身のGenSが極めて私見を綴ったWeblogです。たまに趣味ネタも書いてます。


裏話

別に大した機能でもありませんし,NTTデータの一貫構造計算プログラムであるBuild-1とユニオンさんのSS3を併用される方にしか役に立ちませんが,SS3には解説書にもQ&Aにも載っていない機能があります。

たしかSS1-改訂版の頃に一時的に実装した機能だったので,とっくになくなってるだろうと思っていたら,なんとSS3となった今でも存在することに私自身が最近気付いたんです。

SS3の解析を実行すると,無条件にデータフォルダ内に“WPA”という名称のCSVファイルが生成されます。各階の単位面積当たりの重量(W/A)が格納されているだけです。

この数値は,準備計算結果の「概算軸力」の中に示される“W/A”と意味は同じですが,算出方法が少し異なります。
WPAファイル内の値は,NTTデータのBuild-1仕様の計算結果となっています。

両者の違いは,以下に示す床面積Aの算出方法の違いです。

SS3「概算軸力」
通り心間距離,吹き抜け床は面積に含まない,片持ち床を含む。

WPA.CSV
構造心間距離,吹き抜け床も面積に含む,片持ち床を含まない

10年も前に実装した非公式な機能で,現行のBuild-1の仕様に合っているかもわかりませんし,サポート&メンテナンスの対象にもなりません。

この件でのユニオンさんへの問い合わせはご遠慮願います。

ここまで書いてきて,「こんな情報誰も喜ばへんわな」「なくなっても誰も困らへんやろ」って思います。

私自身が「まだあったんや」って不思議に思っただけのことです(苦笑)。

どうもすみません。m(_ _)m

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