文系出身者の建築構造計算 GenS Weblog

建築構造計算に関する情報 と 文系出身のGenSが極めて私見を綴ったWeblogです。たまに趣味ネタも書いてます。


友へ

少し前に,思いがけず私が傷つけ凹ませてしまった友へ,この胸の内を伝えたくて,長々とメールに文字を書き連ねてみたものの,送るのをやめた。

メールだけの会話では,想いは半分も伝わらず,それどころか相手の感情によっては,深読みして真逆の意味に捉えられてしまうことすらある。

そんな過去の苦い経験から学んだことは,

「言葉は真実を伝えない」

結局送ったメールは,「今度飯行こう!いつがいい?」だけだった(笑)。

「大事なこと」「大切な想い」

伝えたい想いは,逢って,目を見て,心が紡ぎ出した言葉を,借り物ではない自分の言葉を,声に出して,耳を通して,そうやって相手の心に伝わる。表情や,身振り手振りも,円滑な会話の手助けをする。何より目は口ほどにものを言う。

確かに活字の力はある。

私の生き方を表す「全原因自己」という五文字は,たった五文字だが,私の人生を他の誰のものでもない自分自身のものにしてくれた。まさに魔法の言葉(過去のGenS日記に記事あり)である。

でも,言葉は使い方を間違えれば凶器にもなり得る。それも嫌というほど経験した。

だからこそ,文字に表すには勇気が要るし,慎重に言葉を選ばなくてはならない。

一時,放置してあったTwitterにフォロワーが出来たことで,ブログと連動してうまく活用できないか模索したこともあるが,結局のことろ普段逢わない人との会話の手段としては使い物にならず,有益な情報も得られず,完全に撤収した。

よくまあ朝から晩まで日常のすべてを公衆の面前に吐き出せるもんだと,呆れ果ててしまった(苦笑)。

それじゃ逢ったときに話すことがなくなるんじゃないの?って心配するくらい。私には向かない通信手段かも。

だけど,親友とか恋人とかじゃなく,共通の趣味を持つ仲間とかの連絡手段なんかには向いてるような気がしたのは事実。使い方によってはきっと有益な通信手段になるんだろう。有効な使い道が見つかったらそのとき復活すればいい。だからIDはまだそのまま。

ただ,そこに人の寂しさを見たような気がした。

たとえ貧しい言葉でも,豊かな会話でなくても,それでも何もないよりマシなのか。私はなんとも虚しい気分だった。実益の有無より,それが撤収の一番の理由だったかもしれない。


私は,逢って,目を見て話す。そんな豊かな会話をしたい。

「友よ!また呑みながら話そうゼっ!」

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